これを読んでいる高校生、受験生のあなたは勉強を楽しい!と思っているでしょうか?おそらく(大変残念ながら)「つまらない」と感じているのではないでしょうか?それは何故でしょう?
例えば、あなたが参考書なり、問題集なりにチャレンジしたとします。そんなとき問題が解けない(分からない)→解答を見る→解答を覚える、というプロセスに終始してしまってはいないでしょうか?つまり、一度やって出来なかった問題が二度目には出来るようにその解答を覚えることを「勉強」だと思ってはいないでしょうか?実はそれが勉強をつまらなくしてしまう最大の原因です!なぜなら、そうやって苦労して解法を覚えた問題は、もう二度と試験の本番で出会うことはないからです!そう、甲斐がないのです。努力が報われないから、やっていてつまらないのです。
ではどうしたら良いでしょう?答えは簡単です。やっても報われない努力はやめることです。覚えなければ良いのです。出来なかった問題の解法(解答)を覚えるのは無意味であることを知りましょう。今すぐ、考え方を変えて、これから出会う未知の問題が解けるようになるためにするべき勉強に切り替えましょう。出来なかった問題の復習は次のようにします。まず、解答の1行目に注目しましょう。それは、あなたが最初にチャレンジした時に出てきましたか?もし解答の1行目があなたと同じなら、あなたはその問題が解けるレベルのすぐ近くまで来ています。自信をもってくれていいです。2行目、3行目と丁寧に解答を読んでどこが自分と違うか、どこが自分では出すことが出来なかったのかを検証しましょう。そして、1行目が自分と全然違ったあなた、その最初の1行を出すためにはどんな考え方が必要だったかを 想像しましょう。それは思いもよらない発想でしたか?
それとも、公式の証明のプロセスで出会ったことのある発想ですか? いずれにしても、その「発想」こそが最も学ぶべきところです。 出来なかった問題を解くために必要な「発想」が何であるか、そして、それを自分の力で出すためにはどんな捉え方が必要なのか、をじっくり自分に問いかけるように考えてみてください。その答えが出たとき、あなたはすでにその発想を手に入れていると言っても過言ではありません。
この勉強方法を続けていると、あなたは問題を解くために最も必要な発想、つまり「地図と磁石」を手に入れることができるでしょう。そして、それはあなたがテストで未知の問題に出会ったときに、最大限の力を発揮してくれます。 もちろん点数も自ずとついてくるでしょう。そうなれば、気がつけば、勉強が楽しくなっている こと間違いなしです。