公式のプロセスの模倣から始める勉強と公式の結果を丸暗記する勉強とは一体何が違うのでしょう?まず言えることは、前者は知恵であり、後者は知識であるということです。そして、その違いを生んでいるのが感動の有無です。誰にでも経験のあることだと思いますが、一夜漬けでつめこんだ「知識」はすぐに忘れてしまいます。しかし、感動という感性の働きを伴って自ら経験をしてきたことによって身についた知恵は決して忘れることはありません。
例を出しましょう。例えば年号です。「1192年 鎌倉幕府成立」というのをただ丸暗記している人がいるでしょうか?みんな、「いいくに(1192)作ろう鎌倉幕府」という有名が語呂合わせで覚えていますよね?そして他の年号は忘れても、おそらくこれは死ぬまで忘れることはない気がしませんか? 何故でしょうか?それは語呂合わせをすることによって、単なる数字の羅列であった「1192」が「いい国作ろう」という「鎌倉幕府成立」のイメージ繋がる「物語」になっているからなんです。そににはある種の納得があり、「うまいこと考えたな~」という感動もあるでしょう。だから、この納得と感動を経験した人にとって「いいくに作ろう鎌倉幕府」は「知識」ではありません。 その人の頭と心に深く刻まれた「知恵」なのです。
私の言う「覚えるな」という言葉の真意もまさにここにあります。 丸暗記、覚えることで身につく「知識」なんて、どうせすぐ忘れてしまいます。 そんなもののために貴重な青春時代の多くの時間を割くなんて、何ともったいないことでしょう。覚えることをやめた時、人は己の「知恵」だけが頼りになるのです。
勇気を持って「丸暗記勉強法」の呪縛から脱出しましょう!!